糖尿病、高血圧などの持病をお持ちの方へ
歯科治療において、局所麻酔や抜歯・歯周外科手術などの観血的処置、治療を受ける際の過度の緊張などが、糖尿病や高血圧症などの全身疾患をお持ちの方の全身状態に影響を及ぼす場合があります。問診票には正確に不足なく記載をお願い致します。現在通院中の方も、全身状態や服薬状況の変化、医科で最近加療中である旨など、必ず歯科医師に報告するようにお願い致します。
歯科治療においての注意点
糖尿病
糖尿病は免疫反応が悪くなっていたり血流が悪くなっていたりするため、感染症にかかりやすく、抜歯後などの傷の治りも悪いという特徴があります。治療中のストレスにより高血糖や食事の時間により低血糖状態に陥ることもあります。
食事直前の治療は避け、糖尿病治療薬は忘れずに飲みましょう。必要であれば、抜歯などの外科処置の前に抗菌薬を服用していただく場合があります。まずは歯科医師にご相談ください。糖尿病連携手帳をお持ちの方は、ご提示ください。
また、糖尿病の方は歯周病になりやすいばかりでなく、歯周病によって血糖コントロールが改善しにくくなってしまいます。歯周治療とセルフケアによって、糖尿病と歯周病双方の改善をはかりましょう。
高血圧症
高血圧症の方は、痛みや緊張により血圧が上昇したり、抜歯後の出血が止まりにくかったりします。
予約を午前中にお取りしたり、降圧剤の服用状況の確認と血圧の測定をおこない、必要であれば血圧をモニターしながら治療をおこないます。安全な治療のための配慮が必要となりますので、まずは歯科医師にご相談ください。
その他の注意が必要な疾患
これらの他にも注意が必要な全身疾患はまだまだあります。必要であれば主治医と連携し、適切な配慮をおこない、安心・安全な治療を提供できるよう努めております。加療中または加療予定の疾患がありましたら、すぐに歯科医師に報告するようにお願い致します。